羊男のモンタージュ

写真と、ラグビーと、ニュージーランドと。

ニュージーランド v フランス @ダニーデン

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気がつけば早いもので今年も半分が終わろうとしています。

ラグビー界では「ウィンドウ・マンス」と呼ばれる6月のテストマッチ(国際試合)シーズンも先週末で終了となりました。

今年は私の住むクライストチャーチではテストマッチの開催予定がないこともあり、クライストチャーチから約350kmほど離れたダニーデンまで「ニュージーランド v フランス」の第三戦を見に行きました。

 屋根付きスタジアム「Forsyth Barr Studium」

ダニーデンの試合はニュージーランド唯一の屋根付きスタジアムの「Forsyth Barr Stadium」で行われました。実はここでは過去にもテストマッチの観戦をしており、一回目は2011年のラグビー・ワールドカップの「イングランド v アルゼンチン」。二回目は2016年の「ニュージーランド v ウェールズ」。そして今回の「ニュージーランド v フランス」で三回目となりました。

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上の写真が今回の私の席からグランドを見たところ。だいたい5mラインとゴールラインの間の位置でした。

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試合前のフランスのスクラム練習風景。今回はSONYのRX-100を持って行ったのですが、一番の広角側で撮った写真がこれ。これをみるとけっこうグランドから離れているようにも見えますが……

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目にはこのくらいの大きさで見えていました。

試合開始前

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試合開始前、まずはマオリの装束をまとった人たちが先に登場、選手たちを迎えました。

そして写真はありませんが、両軍の選手たちが入場。両国国歌斉唱を行った後……

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ご存知「ハカ」の披露。今回の対フランス三連戦では、三戦とも「カマテ」を披露。今のフランス相手には「カパオパンガ」をやる必要はなし?ってことでしょうか…

試合について

さて、試合の方は前半こそフランスも健闘、21-14と1トライ1ゴール差でニュージーランドリードという僅差(と言ってもおかしくない)での折り返しとなりましたが、後半はニュージーランドの猛攻で、終わってみれば49-14とニュージーランドの圧勝となりました。試合のハイライトは以下の動画からどうぞ。


HIGHLIGHTS: All Blacks v France Third Test - 2018

感想

今年のこのフランスシリーズは、初戦からレフリーの判定についての疑問が話題となっていました。果たして三戦目はそんなことがなければいいと思っていましたし、現地で観ていたところではそんなに気になったところはなかったのですが、残念ながらこの試合でも終了後にレフリーに対する批判の声があがっていました。それは前半最後のニュージーランドのトライシーンなのですが、レフリーの立ち位置が悪く、フランスのスクラムハーフがディフェンスに向かうのを明らかに邪魔してしまっています。更にこのプレー、ニュージーランドハーフバック、アーロン・スミスからファーストファイブのダミアン・マッケンジーへのパスがかなりきわどいものだったのですが、TMOもそこそこにトライが認められてしまったのも、フランスファンからは非難が出ているようです。過去の試合でも確かに首を傾げるような判定となったところはあったのですが、私はそれもラグビーの要素のひとつとして捉えなければならないもののひとつと考えています。もちろん、同じようなことが起こらないように、アセッサーなどから的確に指導や改善が行われるべきではありますが。

それ以外では、前半二本目のフランスのフラットパスからのトライでした。まさに見事なプレーで、今日のフランスは一味違うなと思ったのですが……

それから、ダミアン・マッケンジー。後半最初のトライのとき、ちょうど私の席からも彼の前が開いた(ディフェンスがいなくなった)のが見えました。そうすると、まさにそれを見とったダミアンがそこをついてトライとしました。彼はこういうちょっとしたディフェンスの穴を見つけてそこをすり抜けていくプレーがうまいとは思っていましたが、改めてうまいというか、才能なだんだなと確信させてくれるプレーでした。

さて、南半球と北半球のテストマッチは年末までおあずけ。再びスーパーラグビーが戻ってきます。まだまだラグビーシーズンは終わりません。