羊男のモンタージュ

写真と、ラグビーと、ニュージーランドと。

打ち間違いにはご注意

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今更ことさら声を大にして言うことでもありませんが、キーボードで文章を入力していると打ち間違いや変換ミスが発生します。このブログのエントリも、ちゃっんと書き終わってから読み直せばよいのですが「推敲し過ぎると書いたときの勢いがなくなっちまうぜ」などと無理くり面倒くさいことに理由をつけて、さらっと表面を舐めるように見ただけでアップしてしまったりします。

昨日のエントリに変換ミスがありまして、読んでくださった方からメールでご指摘を受けました(Yさん、ありがとうございました)。こそっと修正しておきました。

さて、そんなメールを読んだ後、Facebookで「打ち間違い」がらみのニュースが取り上げられていました。

 その記事がこちら。

www.nzherald.co.nz

ニュージーランドは喘息(Asthma)が比較的多い国なのですが、この喘息用の処方箋薬の使用法の説明に「打ち間違い」があったとのことです。

この薬は喘息用の吸入薬(inhaler)です。よくアメリカ映画で出てくるちょっと気の弱い子供がピンチのときに吸っているあれです。(わかります?)

この吸入薬の使用法が以下のように書かれていました。

"Shake well and inhale TWO puffs in the rectum for asthma," the prescription read.

 さて、それほど難しい単語はありませんが、問題は「rectum」の意味。これは……直腸という意味です。つまり…

よく降って2プッシュ、直腸に入れて吸い込んでください。

という、衝撃の内容となっています。ヒーィー。

薬の利用法などは同じような言葉をよく使うため、短縮登録(たとえば辞書登録をしておいて「よろ」と打って変換すると「よろしくお願いいたします」と展開されるようにする機能)してあるそうです。ただこれがラテン語ベースの略号を使っているため「When required(必要なときに)」がラテン語の「pro re nata」の頭文字を取って「PRN」と登録されており、誤ってNを入れる前に「PR」だけで変換すると「rectum」になってしまうそうです。

間違えないようにすればいいだけとも言えますが、こういうのはシステム的な欠陥とも言えます。ラテン語の略称を覚えるくらいだったら「WR」や「WRD」のように英語に合わせた略号にした方が間違いが減るのではないでしょうか?

医師はラテン語が慣れているのかもしれませんが(実際、記事内に医師が略号を使って書く場合の例がありますが、英語ベースの略号もあればラテン語ベースが混ざっている感じです)薬剤師はどの程度理解しているもんなんでしょうね。慣れてくれば気にならないのかもしれませんが、学習コストがかかるんじゃないかと思われます。

ま、そんなことまで考えずに「誰が喘息のときに尻から薬いれるんじゃい!」と笑いながら突っ込んでおしまい…くらいのニュースということでいいんでしょうけどね。