羊男のモンタージュ

写真と、ラグビーと、ニュージーランドと。

「SING」を観た


Sing Official Trailer #1 (2016) - Scarlett Johansson, Matthew McConaughey Movie HD

この10日間くらいで久し振りに三本ほど映画を観ました。と、言ってもストリーミングやDVDでですが。

その中で一番良かったのがこの「SING」でした。

2年ほど前に公開されたこのアニメーション映画。けっこう良い評判を聞いていたので観たいな…と思っていました。しかし、DVDを買うのもどうかなぁ…なにやら日本語吹き替え版も評判が良いから買うなら日本版のDVDかなぁ…なんて思っているうちに月日が経ってしまいました。ところが先日Netflixの新作に入っているじゃありませんか!と、いうことでこれは観ねばとなったわけです。

潰れそうな劇場オーナーが起死回生の手段として新しいショーを考え出します。それは賞金をかけたオーディションを行い、通過者による最終コンペティションをショーとして見せるというもの。果たしてそのショーで劇場を救うことができるのか?…というようなお話。

冒頭の予告編にあるように登場人物(?)は全部動物で、ディズニー・ピクサーの「ズートピア」のような動物だけの世界が舞台となっています。そんなこともあって、お子様向けファミリームービーのようになっていますが(いや、実際ファミリー向けムービーなんですけどね)、大人も十分楽しめる、むしろ大人の方が場合によっては楽しめる作品と言えるのではないでしょうか。

オーディションを通過した動物たちは、それぞれ問題を抱えています。問題を抱えながらも、歌うことに自分を見つけ出し没頭していきます。確かに彼らはもともと歌の才能自体はあります(だからオーディションに受かるんですけどね)。なので、何もないところから努力を重ねて頂点をつかむというような「ベスト・キッド」的なものではありません。しかし、日常の問題をなんとかクリアして夢を掴みたい、そう思って努力する彼らの姿を見ていると、自分ももう少しがんばろうという気にさせてもらえます。

そして何より私が感じたのは「歌の力」です。終盤の舞台で展開される歌の数々には、映画内の聴衆たちだけでなく、映画を観ているこちらも引き込まれます。ここを観ていると、この映画を映画館で観なかったことが悔やまれます。映画館の音響で観たら、もっと感動的だっただろうなと。

動物キャラたちのその習性や特徴を活かしたギャグも笑えますし、物語も特に複雑ということもなく、先に書いたようにファミリームービーとして楽しめる映画になっていますので、休日に家族でご覧になられてもいいのではないでしょうか。

ちなみに日本語版ですが、とかく批判されがちな声優以外の芸能人をメインで起用しているのですが、これがハマっていてとてもよくできているようです。使われている歌もローカライズされている(歌詞を日本語に置き換えている)らしく、これはこれで気になっています。日本語版のDVD買うかなぁ…

 

SING/シング[AmazonDVDコレクション]

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