羊男のモンタージュ

写真と、ラグビーと、ニュージーランドと。

The Breakfast Club を観た

映画に限らず、音楽や本などにも当てはまることだと思いますが、それに触れた年齢によって感じ方は大きく変わることがあります。あまり若いうちに観ても内容が理解しきれない場合もあれば、若いうちにみれば大きな感動を得たかもしれないものが、年取ってから観てもそれほど感動できないこともあるでしょう。そんなことを考えてしまったのがこの「The Breakfast Club(ブレイクファスト・クラブ)」でした。

 


『ブレックファスト・クラブ』予告編

先日Netflixで、なんか面白い映画ないかなぁ…と探していたところ、これを見つけました。何やら傑作青春映画みたいな噂を聞いていたこと、ちょうどこの前に(やはりNetflixで)観た「Pitch Perfect(ピッチ・パーフェクト)」の中で、主人公がこの映画を観て泣いているシーンが出てきたこともあり、これは一度観ておいて損はないだろうと思った次第。

あらすじをWikipediaから引用させていただくきます。

接点のない異なるタイプの高校生、すなわち「スポーツマン(エミリオ・エステベス)」「秀才(アンソニー・マイケル・ホール)」「不良(ジャド・ネルソン)」の3人の男子生徒と「お嬢さま(モリー・リングウォルド)」「のろま(アリー・シーディ)」の2人の女子生徒は懲罰登校を命じられ、休日に図書室で「自分とは何か」をテーマにした作文をヴァーノン先生(ポール・グリーソン)から課される。それまで付き合いのなかった5人は次第に自分の心をさらけ出し、家族や学校への鬱屈した気持ちを語ったり、ともにマリファナを吸ったりして、心を通い合わせていく。

 長さも90分台ということで、わりとさくっと観られる映画です。

で、私としては…確かに良い映画だなぁと思ったのですが、冒頭に書いたように、おそらく若い頃、少なくとも公開当時くらいに観ていたら、もっと感動したんのかなぁ…ということでした。

5人の生徒たちのキャラクタ付けもよい感じだし、それぞれが抱える問題や悩み、そしてそれらの話をしながら打ち解けていくところなど、(重ね合わせるほど同じような境遇のキャラクタはいませんでしたが)昔をちょっと思い出したりしないわけではありませんでした。

しかし、あくまで「思い出す」レベルで、残念ながら感動というまではいきませんでした。もし、もっと若い頃みていたら(と言っても日本公開が1986年のようなので、私はもう大学生になっていましたが…)より登場人物たちの境遇を自分に近く感じて、今よりも感動的だったのかなと。

ただ、この映画の中でとても心に響いた部分がありました。

登場人物のうち誰が言ったことかは忘れてしまいましたが、「大人になると心が死んでしまうんだ」というようなことを言います。これには、うーむと唸らされてしまいました。自分では気持ち的には若いつもりでいますが、昔に比べると好奇心が薄れてきていたり、新しいことを楽しむ心が鈍ってきているような気がします。まだ死んではいないものの、だいぶ死にかけてきているような気がします。そんなふうに自分のことを考え、「いやいや、まだまだ死ぬわけにはいかんぜよ!(何故か竜馬風)」なんてことを思ってしました。

そんなこんなで、私と同世代の人が初めて観た場合、そんなに感動!ということはないかもしれませんが、少し若かったころを思い出して、人によってはキュンとしてしまったりすることもあるかもしれません。前述の通り、それほど長い映画ではありませんので、未見という方は一度ご覧頂いてもよいのではないでしょうか。

オススメです! 

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