羊男のモンタージュ

写真と、ラグビーと、ニュージーランドと。

Super Rugby 2019 / Round 2 / Review

Christchurch Stadium

Christchurch Stadium

スーパーラグビー第2週目。

クルセイダーズの今シーズン最初のホームゲーム。予定通り、観戦に行ってきました。

ではRound 2の個人的注目ゲームのレビューです。

Sunwolves v Waratahs


HIGHLIGHTS: 2019 Super Rugby Round 2 Sunwolves v Waratahs

いやぁ、おしかった。あと一歩で勝てる試合でしたね…サンウルブズ。

実はこの試合、後半に入ってHayden ParkerのPGで23-17とサンウルブズがリードを広げたところまで観て、クルセイダーズの試合を観るために家を出発。年間チケットホルダー向けのラウンジで続きを観ようと思っていたらなんと放送されておらず。仕方なくネットで途中経過を確認したところ、23-31と逆転されていたため、こりゃまたダメか…と思っていたら、最終的には30-31となんと一点差負け。結果をみてびっくりしてしまいました。

前半を観た感じでは、先週の試合よりちゃんと攻めてる感もあったし、ディフェンスもなかなか機能していたので、これはひょっとするとひょっとすると思っていたのですが、あと一歩及ばずでしたね。

スタッツを見ると、ボールの支配率(Possession)は約6割でワラタス、陣地(Territory)でも約6割ワラタスとこの数値だけならもう少し差がついてもよさそうなところですが、しっかりペナルティーキックを決めて点数をとっていたのがよかったのでしょう。

また、ディフェンス面でサンウルブズのタックル成功率が8割を超えているのに対して、ワラタスは7割台とディフェンス面でもがんばったのもこの点差の要因でしょう。

悪いところとしてはラインアウト。ワラタスが16回をすべて成功(ボール確保)したのに対して、サンウルブズは10回中3回ボール確保に失敗しています。スタッツからだけ見ているので、どの位置でのラインアウトか、ゲームに大きく響いたのかはわかりませんが、セットプレーの安定は勝つために必要な要素のひとつです。今後の改善を期待したいと思います。
一方でスクラムは相手スクラムで6回中2回でボール奪取(逆に取られたものはなし)ということで良い結果を出しています。

前半最初の方でペナルティーキックのチャンスをタッチで攻めたり、ゴール前でタッチに蹴りださなかったりと、ワラタス側にちょっとサンウルブズをなめていた?と思えるところもありましたが、いずれにしてもサンウルブズもやればできるというところを見せた試合。今後に期待しまししょう。

Final Score: 30-31

Crusaders v Hurricanes


ROUND 2 HIGHLIGHTS: Crusaders v Hurricanes – 2019

今シーズン初のスタジアムでの観戦。午後から天候が下り坂となり、雨こそ降らなかったものの冷たい南風(南半球だから南風が冷たいのです)が吹いてきて、まだ夏とちゃうんかい!といいたくなるくらい寒い中での観戦となってしまいました。が、やはり生のスタジアムの観戦は楽しい。しかも(やや不満はあるものの)ホームチームの勝利は観に来た甲斐があるというものです。

さてゲームですが、まだ数名のオールブラックスの選手が抜けているものの、ほぼほぼベストメンバーとも言えるクルセイダーズと、オールブラックスのハーフバック(スクラムハーフ)とスーパーラグビーでも経験のあるファーストファイブエイス(スタンドオフ)をリザーブにして、若いハーフ団で挑んできたハリケーンズ。やはりクルセイダーズに軍配が上がりました。

試合展開でも、前半から後半最初までクルセイダーズの圧勝、その後双方リザーブの選手が出てきてからハリケーンズが盛り返すものの時すでに遅しという流れでした。
スタッツを見ても試合全体を通した数値ではボール支配率、陣地とものほぼ互角なのですが、前半だけを見ると両数値ともクルセイダーズが7割ということで、先発メンバーの選出、あるいは選手交代のタイミングが結果に響いたのではないでしょうか。

他の数字で言うと、ラインアウトの成功率がクルセイダーズ92%(12/13)に対してハリケーンズが60%(8/15)、スクラムの成功率がクルセイダーズ100%(6/6)に対してハリケーンズ89%(8/9)とやはりセットプレーでハリケーンズがやや劣っていました。

クルセイダーズとしては、せっかくのボーナスポイントゲットのチャンスだったのに、最後にトライをとられてボーナスポイントなしとなったのが残念なところ。また、Richie Mo'ungaのキックが悪かった(4/6で成功率67%)のは今後の課題でしょう。

Final Score: 38-22

上記を含んだ全試合の結果は以下の通り。

 

Highlanders 36-31 v Reds
Sunwolves 30-31 Waratahs
Crusaders 38-22 Hurricanes
Brumbies 54-17 Chiefs
Sharks 26-7 Blues
Stormers 19-17 Lions
Jaguares 27-12 Bulls

どうしたブルーズ…

 

最後はRound 2のニュージーランド勢のベストトライをどうぞ。


ROUND 2: Top 5 New Zealand Tries