羊男のモンタージュ

写真と、ラグビーと、ニュージーランドと。

ジャパン、アイルランドに勝つ!

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まず私はジャパンの選手、関係者、そしてファンの皆様に謝らなけばいけません。私はジャパンの勝利を信じることができませんでした。ひょっとしたら…という思いがなかったわけではありませんが、まずは次につながるいい試合さえすれば…くらいに思っていました。

今更私がとやかく言うような試合ではありませんが、個人的な記録も兼ねて、試合を振り返ってみたいと思います。

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これは当日朝のツイートです。後出しにならないように、ツイートで残しておきました。

ではこれらの点から試合を見てみましょう。

1) タックル

良かったですね。アイルランドの攻撃をどれだけ止められるのか、そこがまずは大きなポイントでした。実際、試合後のスタッツを見てみると、

ジャパン: タックル数-171 / ミスタックル-13

アイルランド: タックル数-147 / ミスタックル-20

率にすると、ジャパンのタックル成功率は92%と、かなり高い数値になっています。二本トライを決められてしまいましたが、これだけのタックルを決めていれば、大きく点数を離されることはないことに不思議はありません。特にフォワードの面々の執拗なタックル。これが大きな勝因になっているのは疑いの余地がありません。

2) バック3のキック処理

ちなみにバック3とは、両WTBとFBの三人を指します。

これはどうでうでしょうねぇ…。アイルランド一本目のトライだったキックパスの処理。残念ながら良かったんだけどとはちょっと言えないと思います。

これはハーフタイムのツイートですが、これにあるように、アイルランドはあまり蹴らず、ボールを回す攻撃を主にしていたので、あまり目立たなかったようにも思います。キック処理は今後も課題(というか注意ポイント)になると思います。

3) 田村のキック

最初のPGチャンスに外したとき、「今日はヤバイかも」と思ったのですが、その後は悪くなかったですね。

その後のPGをしっかりと決めたのが勝利の一因です。ただ私はもっとできるんじゃないかと思っているのです、彼は。

今後も彼はジャパンのキーマンとなるはず。期待しています。

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2011年のワールドカップ。ファンガレイのジャパン対トンガの試合の後、私はかみさんに「もうジャパンを応援するのはやめる…」と告げました。もう今後、ジャパンがワールドカップで勝つことはないんじゃないか。そう思いました。トンガ戦の後のカナダ戦が引き分けに終わった時、その考えはさらに強固になりました。

2015年のワールドカップ。応援しないと言ったものの、いざワールドカップとなるとやはり気になるもの。しかし、南アフリカ戦はライブで見るつもりはありませんでした。時間も遅かったし。そんな私に「いつもジャパンは最初の試合が一番良いじゃない」と言って観るのを勧めてくれたのはかみさんでした。そして、あの試合をライブで観て泣きました。

2019年のワールドカップ。アイルランド戦のチケットを取ってくれたのもかみさんでした。アイルランド戦を数万人の観客が観戦、そして大きな声でジャパンを応援する。その光景を見ているだけで、涙が湧いてきました。そして、フルタイムの笛が吹かれたとき、一緒に観ていたかみさんと抱き合って泣きました。

私をジャパンの応援に引き戻し、こんな素晴らしい試合を観させてくれたかみさんに深く感謝しています。