羊男のモンタージュ

写真と、ラグビーと、ニュージーランドと。

昨今のラグビー関係の話をいくつか

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 10月末に更新してから、気がつけば11月も後半に突入。あとひと月ちょっとで今年も終わり…って、マジですか!?

最後の更新から今までの間に、ラグビーワールドカップでは(あえてこう書かせていただきましょう)まさかのオールブラックスの準決勝敗退があり、ワールドカップ史上初の予選プールで負けた(予選プールでニュージーランドに負けた)南アフリカが優勝、44日間にわたるお祭りが終了してしまいました。(冒頭の写真はショッピングモールに設置されていたワールドカップ応援ボード。現在はサンタさんへのメッセージボードに変わっています)

日本では「ラグビーロス」なんていう言葉もできたようですが、この一、二週間は私もちょっとした抜け殻状態になっておりました。ブログネタで使えそうな話で、ラグビー以外のものもいくつかあるのですが、久しぶりに更新するにあたり、昨今のラグビー関係の話をいくつか書きたいと思います。

ワールドカップを振り返って

まぁ、ここまで盛り上がるとは思っていませんでした。そしてジャパンの躍進。まさかここまでやってくれるとは思っていませんでした。おそらく、古くからのラグビーファンになればなるほど、この結果(ジャパンの活躍、そしてワールドカップの盛り上がり)は予想できなかったことでしょう。

日本ラグビーにとってはこれからが課題。ニュースを見たところでは、年明けから始まるトップリーグのチケットの売れ行きも好調なようですが、2015年のワールドカップのあとのように、瞬間的な人気とならないように、協会側もきちんとフォローして行ってもらいたいものです(何故か上から目線)。

「序列を超えて。」藤島大

序列を超えて。 ラグビーワールドカップ全史 1987-2015 (鉄筆文庫)

序列を超えて。 ラグビーワールドカップ全史 1987-2015 (鉄筆文庫)

 

 日本に行って二日目くらいに買い、ちょこちょこと読んでいたのを最近やっと読了。

タイトルにあるように、1987年の第一回から前回の2015年大会までの間に、ラグビーライターの藤島大氏が各所に寄稿した文を集めたもの。あぁそういえばそういうこともあったなぁ…と、懐かしく思ったものもあれば、へぇそうだったのねと初めてしった話などもあり、なかなか興味深かった。

今回のワールドカップで初めてラグビーを見ましたという人が、今読んで面白いと思えるどうかはやや疑問だけれど、今まで多少なりともワールドカップを見たことがある、あるいはラグビー自体はそれなりに見てきたというような人には楽しめると思う。

最後にはこの文庫用に書き下ろされた文が載っているだけれど、その最後の一文が、

いよいよ本番だ。

で、それを読んだのがワールドカップ終了後間もなくだったのは、なんだかちょっと悲しかった…。

クルセイダーズがらみ

スーパーラグビーの開幕は来年の2月ということで、まだ2ヶ月ほど待たなくてはいけないのですが、来シーズンのメンバーについてはすでに発表がありました。

crusaders.co.nz

オールブラックスの多かったクルセイダーズ。それなりの数の主力選手が日本を始めとした外国チーム、または他のスーパーラグビーのチームへ移籍することとなりました。(まぁ、ほとんどワールドカップ終了前にわかっていたんですけどね)一方で新加入となった選手はスーパーラグビーデビューという選手がほとんど。果たしてルーキーたちがどこまで活躍するのか?楽しみだったりします。

クルセイダーズについては、来シーズンからチームロゴが変わります。まだサイトのFavicon(ブラウザのタブとかブックマークに表示される小さなアイコン)には出ていますが、剣を持った十字軍のマークがなくなります。クライストチャーチのモスクであったテロ事件後にどこからともなく巻き起こった「クルセイダーズという名前はいかがなものか」という話への対応のひとつ。個人的には行き過ぎたポリコレだと思いますけどね、これは。あまり活躍はしていなかったけど、たまにスタジアムに登場していた十字軍のマスコット(我が家ではクルセくんと呼んでいた)。今後、二度と登場することはないんだろうなぁ…。

 

ってなわけで、もうしばらくスタジアムでのラグビー観戦は待たなければいけませんが、スポーツチャンネルで放送されている、北半球のプロリーグのダイジェストでも見て「ラグビーロス」を癒やしていきたいと思います。