羊男のモンタージュ

写真と、ラグビーと、ニュージーランドと。

「歴史の「普通」って何ですか?」を読んだ

 

歴史の「普通」ってなんですか? (ベスト新書)

歴史の「普通」ってなんですか? (ベスト新書)

 

 ニュージーランドに来てからというもの、なかなか日本の新刊を読む機会はありませんでした。しかし、電子書籍がかなり一般化してきたこともあり、すべてとは言わないまでも、わりと簡単に日本の新刊本を読むことができるようになってきました。

この「歴史の「普通」ってなんですか?」は、紙版と同時ではなかったのですが、割と早く電子書籍版も発売されたことから、電子書籍版で購入、読んでみました。

この本の作者はパオロ・マッツァリーノという人で、この本記載の紹介文では、

イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。 

 とのこと。読んでおわかりの通り、これ自体ネタですけど。

昔「反社会学講座」というウェブサイトで、社会学や社会学者のだめなところなどをおもしろおかしく書いていた人で、その後この「反社会学講座」を出版、以降「続 反社会学講座」「つっこみ力」「13歳からの反社会学」などなど、口語調を基本とした軽い文体に笑いを交えながら、実はかなり真面目な日本文化批評の本を書いています。

さて、今回のこの本についてですが、冒頭の「はじめに トリセツと結論」に、以下のように説明されています。

今回私は、「庶民文化の伝統」という漠然としたテーマで検証をはじめたのですが、いくつかのテーマに興味を惹かれて深堀するうち、伝統いう枠からもはみ出し、新書の分量も超えてしまいました。そこで本書は、教育・保育に関連したネタを中心にお届けします。

確かに教育・保育がメインという感じですが、それ以外の「伝統」に関する話も書かれています。

以下が各章のタイトルです。

第一章  保育 園と共働きは何故憎まれるのか?
第二章  こどもに優しくなかった日本人
第三章  輝け!日本の伝統
第四章  伝統、春のフェイク祭り
第五章  頭髪百年戦争 − 茶髪・長髪・パーマ 

ちなみに第三章・第四章は「日本の伝統」なんて言われいてるものは案外そんなに昔からあるもんでもないよという話です。

第一章、第二章あたりは、どちらかというと以前出版された「「昔はよかった」病」のように、「昔はこんなことなかったのに…あぁ、昔はよかった」なんて言われることが、実は昔も同じように起こっていたし、行われていたんだよということが説明されています。例えば、数年前に住宅街に保育園を作ろうとしたら、近隣住民の反対運動がおこったことがありました。それに対して「むかしはそんなことはなかったのに…」というようなようなことが言われますが、実はそんなことはなく、やはり昔も同じようなことが起こっていたことを、過去の新聞や雑誌などから検証しています。

この本を読むとニュースやワイドショーの見方がちょっと変わるのではないでしょうか?

 

以下は最初に私が読んだパオロ氏のウェブサイトです。10年以上前のものなので、状況が変わったところもあると思いますが、今でも楽しめるのではないかと思います。本を買う前にこちらを読んでみて、おもしろいと思ったら書籍を買うのもいいかもです。

スタンダード 反社会学講座

 

こちらもおすすめ。 

「昔はよかった」病 (新潮新書)

「昔はよかった」病 (新潮新書)

 

 

今週のミスターミステイク

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先週はこの「今週のミスターミステイク」をアップしませんでしたが、別にミスがなかったわけではありません。今週復活したのは、何か大きなミスをやらかしたから…というわけでもありません。が、先週も今週もミスはやっているなぁと。そんなお話です。

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「鋼の錬金術師」を観た


映画『鋼の錬金術師』本予告【HD】2017年12月1日公開

ニュージーランドにいるとなかなか日本映画を観る機会がありません。なので、その作品の良し悪しはともかく、日本映画があるとちょっと観てみてみたくなってしまうのです。

Netflixでも日本の作品が観られるのですが、Netflixオリジナル作品以外で観られる日本映画ってほとんどないんですよね。あ、アニメ映画はそこそこあるかな?

そんなわけで「そんなにすごく観たいということもないけど、せっかくNetflixで観られるならとりあえず観てみるか」くらいの感じで観たのがこの「鋼の錬金術師」でした。

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クリスマスカードを作った

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ここしばらく更新をさぼっておりました。そしてそうしているうちに、町はクリスマス準備に入ってきました。写真は某ショッピングモールに設置されたクリスマスツリーです。よくみると、右側に天井から吊るされた葉っぱ(?)で作られたトナカイらしき飾りも見えますね。

自分としてはまだまだクリスマスな気分ではありませんが、先日クリスマスカードを作りました。

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今週のミスターミステイク

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昨日、ちょっとやらかしたことがありました。職場の上司も読んでいるようなので、ここで改めてお詫びしておきます。申し訳ありませんでした。しかし、このエントリーでは別のお話を。

 

クライストチャーチはもともとそれほど高い建物が多くはなく、あまりエレベーターに乗る機会がありません。2〜3階くらいなら、階段があれば階段で登ってしまうというのもその一因ですが。

冒頭の写真は典型的なエレベーターのボタンです。イギリス式と言われるもので、地上階(一階)が「G(Ground Floor)」、上の階(日本で言う二階)が「1」となります。

 

さて、金曜日のこと。かみさんが病院に行くというので送っていくことにしました。かみさんの受診する部門の受付は二階ということで最初階段で行こうとしたのですが、どうも階段は非常用のようで使えませんでした。そこでエレベーターで二階(1st Floor)へ。受付を済ませてしばらくすると、担当の看護師さんに呼ばれてかみさんは診察室へ。私は先に帰るためにエレベーターに乗りました。

エレベーターに乗り込みボタンを押して下に降りると…どこか来た時と景色が違うような…。確かこっちへ行くと全体の受付があって…あれ?ない?逆は…あれ、ここ出口だっけ?ま、こっから帰ればいいか…??あれ?こんな景色じゃないし、敷地から出られないじゃない……!こ、これは、ひょっとして“トワイライトゾーン”に紛れ込んでしまったのか!?

ま、賢明な皆様はお気付きのことかと思いますが、実は降りる時に「G」と間違えて「LG」を押していたようです。「LG」はLower Ground、つまり地下一階だったのです。この病院の地下一階は構造上建物の外に出られる(ただし、敷地内からは出られない)ため、すぐには気付かなかったのです。

と、いうわけで、最終的にはそれに気付きエレベーターに乗り込み「G」階に上がり、無事“トワイライトゾーン”から脱出したのでした。

どうしようもない間違いの話しですが、本人としてはかなりビビったんですよ…