羊男のモンタージュ

写真と、ラグビーと、ニュージーランドと。

読了「人間に向いてない」(Lockdown 13-14日目)

羊男です。一昨日、ぼやきのエントリを仕事前にあげたら、どうもやる気が出ず、妙に疲れてしまいました。やはり仕事前にマイナス思考ではいかん、今日は元気に…と思って昨日出社したら、バカみたいに忙しくてやはり疲れてしまいました。それにしても昨日は結構な行列ができるほどお客さんが来ていました。明日、グッドフライデーでスーパーも休みになるからなのでしょうか?

さて、Lockdownが始まる前に図書館で借りた本をやっと読み終えました。 

人間に向いてない

人間に向いてない

 

タイトルとこの表紙デザインが気になって借りてみました。アマゾン掲載の内容紹介は以下の通り。

ある日突然発症し、一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる病「異形性変異症候群」。政府はこの病に罹患した者を法的に死亡したものとして扱い、人権の一切を適用外とすることを決めた。十代から二十代の若者、なかでも社会的に弱い立場の人たちばかりに発症する病が蔓延する日本で、異形の「虫」に変わり果てた息子を持つ一人の母親がいた。あなたの子どもが虫になったら。それでも子どもを愛せますか? メフィスト賞受賞作!

話は主人公である母親が「虫」になってしまった息子を見つけるところから始まります。で、「おっ、ちょっと面白そう。どんなホラーになるんだろうか?」というような期待で借りてみました。その後、仕事の休憩時間にちょっとずつ読んで、やっと昨日読み終わったのですが…

まず、ホラーだと思って読んでいたのですが、違いました。突然人間を変えてしまう「異形性変異症候群」については、そういうのがあります、原因も対処法もわかっていません、というところ止まり。あくまで舞台装置というか設定としてあるだけ。ところどころでちょっとホラー的なシーンもあるものの、怖さのようなものはほぼ皆無と言ってもよいでしょう。

では、どんな話かと言えば、上の説明にあるように母と子、家族の問題を描く作品です。子供が異形のものになってしまったとき、家族はどうするのかということを描いていきます。この異形のものは「言葉も心も通じないもの」のメタファであり、その意味ではけして絵空事ではない、実際にいるであろう家族を描いていると言えるのでしょう。

仕事の合間に読んでいましたが、読ませる物語にはなっていると思いますが、私にはちょっと期待はずれだったかなぁ…

ってなことを書いていたら、恐ろしい記事が…

www.stuff.co.nz

今日も忙しそうだなぁ…明日は休みなので、がんばります!では、いってきまスカンク。