羊男のモンタージュ

写真と、ラグビーと、ニュージーランドと。

Mission: Impossible - Fallout を観てきた


Mission: Impossible - Fallout (2018) - Official Trailer - Paramount Pictures

先日観てきました。「Mission: Impossible - Fallout」。ご存知トム・クルーズ主演のスパイアクション映画。

何はなくともトム・クルーズのアクション

トム・クルーズ、すごい。あんたすごいよ。
正直、デビューした頃はなんだか甘いマスクの二枚目がでてきたよね、くらいにしか思っていなかったし、その後サイエントロジーの信者だなんていうのを聞いて、変なやつだな…くらいにしか思ってなかったよ。でも、ここ数年のあんたの作品を(ほとんどDVDとかテレビとかだけど)観て、印象が変わったよ。あんた、「藤岡弘、」も真っ青の役者バカ、いやアクションバカだよ。
あとどれくらいこんな映画を作れる(出られる)のかわからないけど、次も映画館に行かなきゃと思わせてくれるくらい、すごかったよ。

でも観に行ったのは

と、思わずトム・クルーズに言いたくなってしまうような作品となっているのですが、映画館に観に行こうと思ったのは、実はトムのアクションが観たかったからではないのです。実はこの映画、一部ニュージーランドで撮影されているのです。

数年前にトム・クルーズが撮影のためにクイーンズタウンに来た時には、ニュース番組で普通に取り上げられるくらい話題になりました。その頃から、公開になったら観に行かねば!と思っていたのでした。

どのあたりがニュージーランド?

で、どのあたりがニュージーランドでの撮影だったかというと、映画終盤の見どころとなっているヘリコプターを使ったアクションシーンの部分です。

TBSラジオのアフター6ジャンクションという番組で、パーソナリティの宇多丸氏がこの映画の監督クリストファー・マッカリーにインタビューしたときの模様がラジオクラウドで聞くことができます。それによれば、このヘリコプター・チェイスシーンはニュージーランドでしか撮影ができなかったとのこと。また、このヘリコプター・チェイスシーンは、トムがどうしてもやりたいと言ったそうで、ストーリー自体もヘリコプター・チェイスありきで作られたとのことです。

また、冒頭のシーンがニュージーランド(ミルフォードサウンド)で撮影されているはずです。湖と後ろの山の感じがまず間違いなくミルフォードサウンドです。

実際のところどうだったのか

さて、ヘリコプター・チェイスのシーンですが、ところどころで「あ、ニュージーランドっぽい」というところが散見されました。ただ、映画の舞台としてはニュージーランドではなく「カシミール」なので、いかにもニュージーランドという撮り方はされていません。なのである程度は推測となってしまいますが、サザーランド滝らしきものが写ったりして、クイーンズタウン〜ミルフォード・サウンドのあたりの景色をご存知の方は、撮影場所を想像したりして楽しむこともできるでしょう。

ちなみに下はこのヘリシーンの裏舞台ですが、画面にマイターピークが写り込んでおり、ミルフォードのあたりで撮影が行われていたことが裏付けられます。


Mission: Impossible - Fallout (2018) - Helicopter Stunt Behind The Scenes - Paramount Pictures

 

本作は、現在日本でも公開中ですので観た方も少なくはないと思います。あらすじなどは簡単に探すことができますし、この映画のアクションについては、Youtubeに裏舞台映像があったりもしますので興味のある方は別途探してみてください。

しかし、そんなことはしないで、まずは映画館で楽しんで、その後から舞台裏やら各種評論や解説を聞くという順番で楽しむのがおすすめです! 

 

ダーフィールド(Darfield)に行ってきた

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先週の金曜日、ドライブがてらにダーフィールド(Darfield)に行ってきました。ダーフィールドはクライストチャーチの西、約35kmほど行ったところにある町です。冬のこの時期は、カンタベリーで有名なスキー場のひとつ「マウント・ハット(Mt Hutt Ski Area)」を利用する人が泊まったりすることがある町で、町中にはレンタルスキーなどのお店があったりします。また、クライストチャーチからアーサーズパス国立公園に車で向かう場合、途中通過する町となっています。

しかし、私(とかみさん)は別にスキーに行くために行ったわけではありません。

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日本のサマータイム騒動に思う

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ここ数日、日本でサマータイム制を導入するかもというニュースが出ていますね。はてなブックマークでもサマータイム関連のニュースが良くあがってきます。ブックマークのコメントなどを見ていると、どうもサマータイムを誤解しているのでは?という意見を見かけたりします。

www3.nhk.or.jp

 

この中でなんたら研究所の主任エコノミストという人がこんなことを言っています。

「会社の始業や就業が早まって余暇が確保できれば、趣味や飲食に充てる時間が増えて年間5000億円くらい個人消費が伸びるという見方もあります」

何言ってるんだ?という感じ。サマータイムでは始業や就業は早まりません。

サマータイムでは標準時をずらすので、例えば9:00-18:00という始業/就業時間の会社があった場合、その会社の始業/就業時間は9:00-18:00です。(その会社がサマータイム中だけ始業/就業時間を変更するなら別ですが)

また、はてなブックマークのコメントで導入されれば博物館が開いている時間に会社が終わるから良いというコメントを見ましたが、そんなこともありません。そも博物館がサマータイム中は閉館時間を遅くするなら別ですが。

暮らしている人からすれば日の出、日の入りの時間が遅くなる、つまりサマータイムがなかったら20:00頃に暗くなるのに(1時間ずらすのであれば)21:00頃に暗くなるというだけです。

以下の記事がとてもよくまとまっていますので、上の説明に?と思う方は是非読んでみて下さい。

 

lastline.hatenablog.com

 

以前、観光ガイドをしていた際、サマータイム(デイライトセービング)の説明をしたところ、子供の頃に戦後日本で導入されたサマータイムを経験したというお客様がいました。その方のお家は農家で、夏場は手伝いをしていた(させられていた)そうで、日の出ているうちは仕事をしなければならなかったので 働く時間が伸びただけだったと仰っていました。ニュージーランドでは明るかろうが暗かろうが、時間が来たら仕事は終わりというのが基本なので、デイライトセービングで明るい時間が伸びると多くの人がそその時間で公園に行ったりとアウトドアの遊びを楽しみます。日本でもサマータイムの恩恵を受けるには、就業時間で仕事は終わりという働き方が定着しないと意味がないのでは?と思います。それに今の日本の夏はかなり暑いようなので、仮にみんな仕事をきちんと終わったとしても、暑くて外で楽しむような気にならないかもしれませんね。

 

そんな根本的に日本でサマータイムが意味があるのか?とかいう以前に、オリンピックの暑さ対策だとか、2年限定だとか(これはやるなら恒久的という話が出たようですが)、他国でも見られない2時間ずらしとか、思い付きでやろうとしてる?としか思えない感じがひどい。しかもいま検討して来年からとか正気の沙汰とは思えない。

 

さらに、おり、オリンピックって言ってるけど、サマータイムの期間によってはラグビーワールドカップにも影響でるんんだけど、大丈夫なの?いや、大丈夫じゃないでしょう?

 

と、いうことで是非変なことはやめていただきたいと思う今日この頃です。